私の弱点が英語力アップに??
私の最大の弱点と英語力のとの関係
私は学生の頃から集中力がなくて困っていました。机に向かって勉強していると色んな事が頭に浮かんできてしまい、目の前のことをやり遂げるのにとても時間がかかっていたのです。
ひとつの情報を調べるとその周辺部分が気になり、別の事を調べ始めてしまう。頭の中では、目の前の問題を解かなければいけないのにその問題に集中できず、知らないうちに時間だけが経過している、そんな悩みを抱えていました。なんて自分はアタマが悪いんだろう・・
その悩みは未だに解決に至らず、おそらく一生ついて廻るんだろうと思っています。
でも、今になって、塾の講師として人を教えているということは、集中力がなくても勉強をして実力がついた??? 何を言ってるんだ?? と思うかもしれません。
でも、集中力のない特性が最大限生かされる科目が実は一つだけあったことについ最近気づきました。
私の仕事と英語のつながり
その科目とは「英語」でした。
集中力がない私が英語力を伸ばせる? これはどんな仕組み??だったのでしょうか?
英語力を推し測る際の最も重要な要素の一つに単語力があります。私が中学生、高校生の頃は、単語を調べるのは辞書だけでした。知らない単語があると辞書を引き、疑問に思った単語は全て調べていたのです。でも集中力がない私は、調べている単語以外の所に注意が向いていき、その前後の単語まで、辞書を眺めるようになったのです。いろいろ見ていると、言葉は色んな意味があるんだなと思うようになり、面白い単語や表現に赤の色鉛筆で線を引くようになりました。
一つの動詞を調べていると、形容詞形・名詞形は何か?その使われ方はどうなってるのか、が気になって仕方ありませんでした。ある単語を調べたついでに周辺の単語も意識せずに調べていたのです。。
そして、ふと我に返ると、ヤバイ・・・こんなに時間が経っている!早く問題に取り掛からないと・・そうこうしているうちに、自分は一体何を調べるために辞書を開いたの?? ということに気づいていたのです。
このような状態だったために、ひとつの課題をやるのにとても時間が掛かっていたのです。
ただ、英単語を覚えることに対しては、当時の勉強法は間違っていなかった、ということを人に教える立場になってみて初めて気づいたのです。
生徒との関わりで気づいたこととは?
塾の講師として英語を教えている中で、「わからない単語はどうやって覚えてるの?」と生徒に質問したことがあります。 ほとんどの生徒は、教科書の巻末に出ている単語リストから意味を確認する、先生から聞いたことをメモする、辞書で調べたとしても、目的とする一つの単語の意味がわかればそれで満足して終わり・・・ということでした。誰も私のような調べ方をしていなかったのです。
結局、生徒はそれで英語を使いこなせるようになったのでしょうか?英語は得意科目になったのでしょうか?
今も英語に苦労している様子です。
そこで、ある中学生に言ったことがあります。 不明な単語はすべて辞書を引くこと、一つの単語を調べた時に、その関連の単語に関しても全てまとめて覚えること、動詞をチェックしたら形容詞も副詞も文例も調べる、という勉強法に変えてみたら?と提案しました。
その生徒は、私の言った通りの勉強法に変えたところ、今まで苦手だった英語の成績がクラスでも常に上位になったということです。これはすごいことです。
生徒が今まで習慣として身につけていたのは、魚釣りに例えると、釣ろうとした魚を一本釣りをするやり方だったのです。それに対して私は投網を持ってお魚の群れをごっそり取ってくる方法だったのです。その時々のちょっとした習慣の違いが、単語力・英語力の差として出てくるんだということが、今になってわかりました。
まとめ:集中力がなくても気にするな!
これが自分自身へのメッセージです。一つの事を調べるとその関連の単語が気になって、それも調べてしまうことは、英語力の礎を築いていたことがわかりました。 自分自身の集中力のなさ、勉強するときの要領の悪さは意外なところで役立っていたことを、今後生徒にも伝えていきたいと思います。
今は、英単語はセットで覚えなさい、というのが自分自身の実体験から来た生徒への最も効果的なアドバイスになっています。
これから季節は本格的な冬に向かい、受験シーズンが到来します。日々生徒と向き合いながら、その人に合った勉強法の提案ができることが私の喜びです。
そして生徒の成績上がり、目指す高校や大学に合格するように心から応援しています。
p.s.
それで、私の学生時代に使っていた辞書はどうなったかって??? それは、全ページが赤鉛筆の線で真っ赤になり、辞書そのものがボロボロになってしまいました。そして辞書がバラバラに破損して使い物にならなくなってしまいました。・・・・そのため今はネットで単語を調べています!!