同級生が亡くなって思うこと
予告のない突然の知らせ
人の人生は突然終わりを告げます。人生は計画を立てるのが良い、 Plan Do Check Act の PDCAサイクルを回すのが人生を賢く生きる道だと社会特に、企業では叩き込まれます。
でも人生にピリオッドを打たなければならない時期は、当人にとっても周りの誰にとっても計画できるものではありません。
高校の同級生の訃報を受けたのはつい数日前のことでした。そして、最後のお別れの会に行く機会がありました。
そこで感じたことを書き連ねてみました。
夢のような人生:人の命ははかなくそして短い
葬儀会場に飾られていた同級生の写真は笑顔でした。彼は、クラスの中で最も同級生つながりを大切にしていた仲間の1人でした。
葬儀会場の受付の前には、高校時代強歩大会の時に書いた寄せ書き、写真、社会人になってからほぼ毎年開催されている同級生の写真が飾られていました。
この機会に、自分の人生のあり方について考えてみました。
誰でも生を受けた瞬間から、死に一歩一歩近づいているという現実を突きつけられます。 人類史上、あの世に行ってまた帰ってきた人は誰一人もいません。
もし人生が永遠に続くなら、人は期限というものを忘れてしまい、先延ばしの癖がついて文明も発展しないのではないかと、勝手な想像をしています。
人生は有限であるからこそ、いろんなことに頑張れるのかなと思っています。身近な人、知り合いの人が亡くなった時には、人生・死について考えますが、普段は死を意識することは殆んどないのです。
人生は1回限り、やりたいことは先延ばししない
どんな花のつぼみでも必ず花を咲かせ散っていくように、人間もこの世に生を受けやがて一生を終えていく運命にあります。
私は最近、前向きになってきたと思っています。周りの人で、何かに困っている人に接して、本人に「これやってみたらどう?」提案することがあります。その際には2種類の反応が返ってきます。「即やってみます」と言って行動する人、「やります」と言っていろんな言い訳をして結局やらずに過ごしてしまう人です。
私は何か役に立つと勧められた時は、とりあえずやってみるという方向で考えています。但し、今するタイミングでない時は、自分で決めてはっきりとやらない判断をするようにしています。
そして、「やりたいことを先に延ばすな」という原則は、特に意識すべき大切な視点でしょう。
旅行好きの私は、元気な時に日本全国47都道府県に全て行こうと決めていました。 その夢は昨年までに達成できました。もしこれを先延ばししてたらどうなったでしょうか? たまたま今年はコロナ渦で、世の中が自粛ムードに突入してしまいました。もし昨年旅行を決断しなかったらもう2度と行くタイミングはなかったでしょう。
自分の生きたいように生き、後悔しない
自分の生きたいように生きる、これは、環境が整っていないとできないことかもしれません。
でも環境が整っていないとしても、生きたいように生きる、自分のやりたいようにやるという想いがなければ、その想いは叶えられないのです。
一般的に人はうまくいってる人を見ると、羨ましいなとか、あの環境だったからできたんだ、と嫉妬の感情が生まれてくるかもしれません。でも今現在やるべきことをやって、夢を描くことによって周りの環境が変わってくることはきっとあると思います。
ある時、ビジネスが軌道に乗って自分の思いどおりの人生を生きている人に、「同じことをやっていても結果が出る人と出ない人の一番の違いは何ですか?」と質問したことがあります。
その人の答えは、「覚悟を決めているかどうか」ということでした。
頑張っているのに結果が出ない時には、「自分はそれを完遂する覚悟があるか?」ともう一度自分の胸に手を当てて考えてみようと思います。
私が気をつけている3つのこと
「同級生の死」に直面したタイミングで、自分と向き合い、自分自身が大切にしていることを3点に絞ってまとめました。
・健康
これは最優先すべきことではないでしょうか、いろんな状況により先天性の病気を抱えている方もいるかもしれません。でも多くの人は、自分の健康は自分で守るという気概があれば、それなりに元気で長生きできるのだと思います。私の原動力は、健康を自分自身の優先事項のトップに持っていくということです。すべての活動の土台が健康であることを考え、睡眠・運動・食事に注意を払うようになりました。またある行動をする前に、この行動は将来の自分の健康を守るのか、健康を阻害する行動なのかという視点で、自分自身の活動を振り返るようになりました。
・知性を磨くこと
近年、リカレント教育という言葉をよく聞きます。大人になったらもう一度学び直す、第2の人生のキャリアを築くための学びのことです。それは、学生の頃の学びと違う視点、その人のキャリア生き方に沿った学びをするという意味です。
私は、最近キャリアチェンジをして、教育関係の仕事に就き、中学生、高校生への教育をする立場にいます。
学生時代から、英語だけは好きだったので教えるのには困らなかったのですが、特に受験生が悩む数学をどう教えるかは、私の最初の課題でした。今は、課題克服のため、学生の気持ちになって、学ぶことでわからないことが分かる喜びを受験生とともに体感している毎日です。因数分解、方程式、図形、関数など現実の世の中に直接関係がないように思えても、今考えると様々な分野で役立つことが多くあることに驚いています。
・人とのつながりを大切にする
人と繋がっていること、それも良好な人間関係を築くとは人生にとって本当に助けになると思っています。でも、ここで人間関係とは、単に付き合いを広くすればいいというものではありません。自分にとってマイナスの影響を及ぼす人も当然います。良好な人間関係を築くことの中には、自分の周りにいる人を選ぶことも大事なプロセスであることも忘れてはならないことなのです。
まとめ
同級生の訃報は、心が痛む出来事でした。一方で、自分の人生をより良く生きるため見直しをする機会にもなりました。
そして手帳の最終ページに書いたやりたいことリストを眺めながら、よい人生を生きるために大事なこと、それは「自分としてどうありたいか」を明確にすることだ、と気持ちを新たにしました。そして世の中に貢献し、より良い未来を作り出そうとする覚悟、豊かに幸せに生きようとする覚悟、人生の舵取りをするのは他人ではなく自分自身である、ということを再認識しました。
前向きにそして楽しく頑張ろう!