長年の学びの悩みが解決!その思考法とは?

はじめに:学んでも成長しない要因を知りたい!

世の中に解決できない疑問はたくさんあります。私が抱いてきていた疑問の一つに、「いろいろ学んでいるけど、成長している気がしない、同じことを時間をかけて学んでいるのに、なぜ成果が出る人・成果出ない人がいるのだろう、その違いを生み出すものは一体何か?」というものでした。
これを読まれている皆さんが、私が長年解決できずにいたのと同じ疑問を抱えていて悩んでいるのであれば、以下の内容は解決のためのヒントになるでしょう。

私が経験から導き出された学びの最大の罠とは?

自己分析の結果、学びをする中で陥ってしまう罠は、主に以下の3つあることわかってきました。
 
1)情報を聞いた時に、分かっていると判断してしまう 
特に自己啓発系の本・教材は、過去に学んだことがあるような情報を切り口を替えて説明している物が多く、ある情報を受け取った時「それは知っている・よく聞く話だ=理解している」と考え、思考停止に陥り、自分には役に立たないという先入観を抱いてしまう傾向がありました。
受け取った情報に対して、自分なりにどう生かすかということを見出せないでいることが自分として学んでも成長しない要因でした。

2)周りの流行情報に飛びつく  
何か新しい情報があると、これはみんなが今取り組んでいるから、今流行りの情報だから乗り遅れてはいけない、仲間も盛んに学んでいるから取り入れなければいけない、というプレッシャーから、セミナーのはしごをしてしまうパターンに陥りがちです。私も以前はそのようなパターンに陥っていました。このパターンに陥りがちな人の特徴は、気持ちの高ぶりだけで行動して学んだ気になってしまうということです。 
    
3)いずれ役に立つと思って情報に飛びつく
学びに熱心な人は、何でも吸収しようとして貪欲に取り組みます。セミナーにも盛んに出て頑張っている自分自身を、今流行の「自己肯定感」という言葉で上書きして満足してしまうのです。でも、今すぐに役立たない情報もあり、意外と時間とお金を浪費していることに本人は気づいていないのです。

学んで成長する人の特徴

私がいろんな人を見る中で、うまくいく人は、以下の3つのポイントをうまく掴んでいることに気づきました。

1)ピンポイントで今の自分の課題を見つけ出せる
社会に出て仕事ができる人、個人としてビジネスがうまく発展してる人、どこを改善すれば課題が解決できるかをピンポイントで探せる人なのです。

2)自分ごとに置き換えて、行動する   
何かの情報を受け取った時に、その情報が事前に聞いている内容であったとしても、自分にとってどういう点が役に立つのかを広い視野を持って見いだすことができ行動に起こせる人。

3)自分に必要なタイミングで学ぶ   
うまくいく人は、何かの情報を受け取る際仕事や自分の生活のどんな点に役に立つのか、それは今必要なのかを明確に理解し、必要なタイミングで学んでいるのです。 逆に今すぐ必要ではない情報はすぐ取捨選択して切り捨てることができるのです。

解決策は関数思考?

1)別の視点を入れる
では、学びを自己成長につなげるために、どのような考え方をするべきでしょうか。
私は、ある学びから取り入れた思考が、人生に応用できるとの結論にたどり着きました。

それは、プラス思考で考える、信念を新たにする、意思を強く持つ、目標を紙に書き、それを強く願う、といった従来の世間一般で言われているようなものとは全く違うものです。

私は、仕事の関係上、数学を学ぶようになって初めて気づいたことがあります。それは、今までの自分の思考にもう一つ別の数学的思考をビルトインする考え方です。

この考え方こそ「関数思考」。これは、パソコンでソフトを使用して作業をしている場合に拡張機能を使うようなものです。その拡張機能の一つとして、関数を自分の思考にビルトインするということです。
具体的な説明に入る前に、そもそも関数とは何かということを説明したいと思います。
 
2)学びの基本は関数:そもそも関数とは?
関数は、何かを投入することによって、必ず Y という結果が示されるというものです。
Y=F(x)という公式から、Xがインプット、Yがアウトプットとなります。 
入力されたものは出力される運命にある、というものです。日常生活に例えると、身の回りの多くが関数で成り立っていることに気づくでしょう。自動券売機でお金を投入して、目指す行き先の駅に相当する金額のボタンを押せば、切符が出る。ホットコーヒーが飲みたくて、ボタンを押すとカップが出て、望み通りのコーヒーが抽出される等です。インプット:X・アウトプット:Yがセットになっていますね。

3)自分なりの関数を持とう      
ここで学びに対して関数を使う際に注意すべきことがあります。それは、どんな自分になりたいのか、私は何を解決したいか、現在の課題に対して何を学ぶべきか等、自己成長を目指している人にのみ適用可能だということです。

具体的には、何かのセミナーに出た時にセミナーの内容を、ノートに書いてまとめる、後で報告書に書く。本を読んだことを行動できるようにするために読書の内容をまとめる、ネットに投稿する、書評に投稿する等、学んだものは何らかの形で答えが出る関数思考にしてしまえばいいのです。
下記に具体例を書いてみました。

(入力: X)セミナー・読書→ 内容の理解、解釈 →(出力:Y)感想まとめ、書評、ブログ
(入力: X)体験→ 感動した記憶 →(出力:Y) 人に話す、SNSシェア 
(入力: X) 日々の出来事 → 行動の事実から得た記憶 →(出力:Y) 気づきを日誌に書く

関数を入れるメリットとは? 

ネットが日常に組み込まれている現代社会では、とてつもないボリュームの情報に触れるため、どの情報が今の自分に必要で自己成長につながる学びなのかがわからなるという問題にぶつかります。
こうした悩みは、関数思考を入れることでアウトプット(出力)を前提とした学びとなり、情報の取捨選択が慎重になることにつながるでしょう。そして、受け取った情報が、現時点で有効な行動につながる内容なのかを精査するようになるでしょう。
仮に誤った情報を入力してしまった、例えば必要でないと思っていたセミナーに出てしまったとしても、ここから得られる事は何か?今まで聞いた内容でも自分に役立つことはあるのではないか、と内容を深く掘り下げるようになるでしょう。

そうすれば、無駄なお金と時間を使ってしまうという事がなくなります。

つまり、冒頭で取り上げた「学びの最大の罠」つまり、1)情報を聞いた時に、分かっていると判断してしまう、2)周りの流行情報に飛びつく、3)いずれ役に立つと思って情報に飛びつく、といったことの解決策にもなるのです。

まとめ

最近はアウトプットの重要性を説いた本が多く出回るようになりました。大学入試のあり方も記述式に移行する段階で、試行錯誤を繰り返しています。多くの人は「分かっていてもできない」という悩みから脱出できないでいます。その解決策の一つとして「関数思考」を取り入れることが、新たな行動に向かうためのエンジンの役割になるものと信じています。

皆さんはどのような関数を自分の中に組み入れますか?そしてどう自分の生活を向上していくでしょうか。

今回の内容がヒントになれば幸いです。

コメントを残す