プロパガンダとは何か?

近年の世界で起きている変化は、想像以上のものです。

今日本を覆っている大きな問題があります。それは、日本人は騙されやすいということです。その要因は世界から仕掛けられている情報戦争に対して、戦い方を知らないために国益が損なわれているのがとても気になります。今回、「プロパガンダ」に焦点を当て、私達が日常受け取る様々な情報をどのように取捨選択したら良いのかを考えてみました。

プロパガンダとは?

 そもそも、プロパガンダとは何でしょうか?それは、「特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする一連の宣伝活動の総称のこと」を言います。

プロパガンダでは、扱われる情報は常に「目的思考的」つまり、ターゲットの思考と行動を変えるものであり、送り手に有利であり、マスコミなどから一方的に提供されるものなのです。

プロパガンダの天才の言葉を以下に紹介しておきます。

アメリカで活躍した広告の父、エドワード・バーネイズは、1928年の著書”プロパガンダ”において、以下のように言っています。

”私達は多くの場合、その名前すら聞いたこともない人々によって統治され、考えを一定の方にはめ込まれ、好みを決められ、正しい考えを想定されている。民主主義という体制はこのようにして成り立っているのだ。”

日本のメディアに対する信頼度の問題

世界各国のマスコミ信頼度を見ると、日本は新聞雑誌への信頼度が世界No.1、テレビへの信頼度は、世界No.3なのです。(下記データ参照)

平和な国」日本の裏側”(堤未果著)

世界各国の報道機関の活動や何らかの理由による規制のチェックをおこない、報道メディアの独立性や透明性をはじめとした多項目をスコア化し、順位を付けた「報道の自由度ランキング」で日本は2022年は調査対象180カ国で71位なのです。

マスコミ情報を信じている日本国民が、報道の自由度のないテレビや新聞を見ている限り、真実の情報を得るのはとても難しいという側面が見えてきます。

さらに、ワイドショーなどに出てくる〇〇先生、〇〇教授などの方々は、社会的肩書もあり、人格も穏やかで、見た目も良い人を選んでいます。そのため、視聴者はまさかあの人が嘘をついているはずがないという思い込みに陥り、真実ではない情報を信じ込まされ一定の思考に誘導されてしまうのです。

最近のプロパガンダの事例

メディアの報道に関して特徴的だと思うのは、どのチャンネルを見ても同じ報道をすることです。この時点で日本人が受け取った情報に対して考えることをしなくなるのです。以下に最近の主なプロパガンダを羅列してみました。

1)ウクライナをめぐるプロパガンダ

約1年前に始まったウクライナにおける戦争から「ウクライナは正義だ、ロシアが悪い」という完全な善悪2言論でメディアは1年間レッテル張りをしてきました。一部の保守系言論人も国民も歴史的背景を見ず、英米に追従するだけの日本政府の対応を応援していました。結局、ロシア政策において極めて日本に不利な状況を招いてしまいました。全体を俯瞰して国益を考える視点があったら、今の状況にはならないと思います。

 2)流行病の対応

流行り病のプロパガンダは信じられない効果を発揮しました。3年経過した今でも、TVでは毎日感染者数の報道が・・。3年前は、欧米より感染者数が2桁くらい少なかったのにも関わらず、必要以上に危機を煽り、国民を不安にさせてきました。

強烈な「流行病で恐怖を煽る→予防接種しか選択肢がない」という「断定」により、プロパガンダが行われた結果、まだマスクを外すこともできない唯一の国になり、mRMAワク◯ン接種率世界一となった日本では感染者数も世界一になってしまいました。さらに、今では週刊誌でも話題になっている接種した人の死亡者数も増加の一途を辿っています。この結果は残念でなりません。

3) 気候変動プロパガンダ

「地球温暖化が続いている」というプロパガンダに乗っかって、温暖化対策、CO2削減は急務、カーボンニュートラル、EV車推進、太陽光パネル推進という方向に誘導されてきました。少し前に話題になりましたが、温暖化による海水の減少のせいで絶滅すると言われていたシロクマは、データを見ると実際には増えているのです。

 シロクマの数

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また、SDGs(Sustainable Development Goals)盲信にも危険を感じます。SDGsが目指すものは、多くの日本人が抱いているようなきれいなものではなく、各国の社会の価値を平準化するための実行マニュアルになっています。この推進は各国固有の歴史や伝統を破壊して、世界で金儲けを企む人達に巧みに利用されているといった、背後にある意図を汲み取っていなければならないのです。

4) GHQの敷いたプロパガンダ

中学生、高校生が使う歴史教科書は、日本の本当の歴史を伝えていません。多くの大人達は、戦後GHQの占領政策の影響でプレスコードによる情報統制の影響を今なお受けて続けているという事実に気づかないで過ごしているのです。そして、日本人をお花畑思考にするために、TVはエンタメ番組ばかり流すのです。マスコミが世の中の真実を伝えなければ、国民は永久に精神的奴隷の状態から脱却することはできないのです。

プロパガンダに対処するための心構え 

世の中で世論を形成できる最強の機関はマスコミです。そのマスコミが、印象操作をしてどうでもいい芸能人のスキャンダル、政治家の不祥事など、国民が喜びそうなネタを何度も伝え、そのニュースの影に隠れた国際問題などの重大ニュースが流れたとしても、そのまま国民は重大なニュースの存在は忘れてしまうのです。


哲学者のニーチェは、著書「反時代的考察」の中で、”世論とともに考えるような人は、全て自分で目隠しをし自分の耳に栓をしている” と述べています。 

私達個人は、いくつかの異なる情報を同時に見て真実を見抜いていく目を養う必要があると考えます。Youtube,  SNS、書籍などを確認し、そこから共通の見解が出ていれば、ある程度方向性が合っていると考えられます。

マスコミの言うことを鵜呑みにするのではなく、プロパガンダに気づき、自分なりの見解を持つことは、今の時代に生きる我々として必須の条件だと考えます。

今後、真実の歴史とは何か、戦後の閉ざされた言語空間の中で信じ込まされた情報の中に嘘はないだろうかということについても、自分なりに解明していきたいきたいと思います。
自国に自尊心を持てる人が増え、日本が永続することを心から願っています。

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