原田式目標達成セミナー参加

はじめに:原田メソッドとは?

原田メソッドは、(株)原田教育研究所 原田隆史先生が提唱した教育手法です。原田先生は、大阪の「荒れた中学校」として知られていた松虫中学校で独自の教育理念を実践し、陸上部を7年間で13回日本一に導きました。この成果は「松虫中の奇跡」と称され、高く評価されています。

この成功体験を基に確立された「原田メソッド」は、現在では教育現場だけでなく、企業研修やプロスポーツ選手の指導にも活用され、多くの場面で成果を上げています。

福島開催のセミナーに参加してみた。

私は2018年に原田メソッド認定パートナーの資格を取得しました。この資格は、原田メソッドの理念を学び、自ら実践を続けながら他者に指導する能力を持つ人に与えられるものです。

資格取得後は原田先生のリアルセミナーに参加する機会がありませんでしたが、原田メソッドのツールである日誌を中心に実践を続けてきました。このたび、福島でリアルセミナーが開催されることを知り、参加してみることにしました。
セミナー会場に到着すると、同じ時期に学んだ仲間たちが既に会場に集まっていました。参加者の多くは、教育関係者、部活動の指導者、その生徒たち、そして部活動で成果を求める親御さんたちでした。

原田メソッドの具体的内容とは?

原田メソッドは「目標達成力と自己管理力を育てる実践的な手法」であり、教育者やリーダー、自己成長を目指す個人に多くのメリットをもたらします。この手法の特徴は、自己目標を明確化し、行動計画を通じて成果を上げる力を養う点にあります。

原田メソッドは単なる目標達成のスキルではなく、自分自身を掘り下げて見つめ直す「人間学」の側面を持ち、自立型の人間となり、幸福を生み出すためのツールでもあると感じています。

今回のセミナーでは、日本社会の現場で直面している様々な課題にも触れ、「人としてどのようにあるべきか」というテーマも議題になりました。

このメソッドは海外でも広がりを見せており、個人の目標だけでなく他者の目標にも目を向ける点が特徴です。また、自立型人間として能力を発揮するための人格形成に重点を置いています。その有効性は、原田先生の教え子がこの手法をマスターし、陸上競技で日本一に輝いた実績にも表れています。これが「成功の技術」と称される所以です。

セミナー参加者の質問は非常に質が高く、参加者全体が現状を変える方法を真剣に考え、前向きに取り組んでいる様子が印象的でした。私は、このようなリアルなセミナーに参加する意義は、こうした熱意と意識の共有にあると強く感じました。

セミナーを有効活用するために大切なこと

原田メソッドの大きな魅力は、その内容が非常にわかりやすい点にあります。しかし、それが逆に「落とし穴」となる場合もあります。

このメソッドが活用できるかどうかは、聞く人自身の心構えに大きく左右されます。表面的に聞いただけでは、「当たり前のこと」「既に知っていること」と受け取られるかもしれません。しかし、実際に行動へと移す段階で、多くの人が壁に直面するのです。

そこで活用されるのが、メンタルトレーニングを支えるために用意された様々なツールです。原田メソッドの優れた点は、「わかる」で終わらせるのではなく、具体的な実践を支援するツールとして体系化されているところにあります。

これが原田メソッドの最大の特徴であり、実践者を成功に導く秘訣なのです。

まとめ:自分としてやるべきこと

このセミナーが終わった後、私は「これは成功の技術というよりも、人間性を磨き続け、向上し続けるための技術であり、人間学そのものだ」と考えました。人間の土台がしっかりしていて初めて、成果が生まれるのだと思います。

多くの人は日々の出来事に反応し、目先の生活に追われがちです。しかし、深い対話力、考える力、自分と向き合う力は、現代社会において最も重要なスキルだと言えるでしょう。この学びを与えてくださった原田先生、そして共に学んだ仲間たちに心から感謝しています。

セミナー終了後、自分に何ができるかを考えました。私は学習塾で働いており、主に中学生・高校生が入学試験で結果を出せるよう指導しています。その立場で次のような行動を取るべきだと考えました:

  • 学習塾の生徒に対して
    成績向上の土台となる人間的な力をわかりやすく教え、それを目に見える形で成果につなげる。
  • 自らの実践
    原田メソッドのツールを改めて活用し、人間力と能力を高めることで、より多くの人に前向きな影響を与え続ける。
  • 精神的支柱の確立
    原田メソッドを自分を高めるための精神的な土台として位置づけ、日々の活動の基盤とする。

私はこれらを実践することで、原田先生からの教えに恩返しができると考えています。今回のセミナーをきっかけに、来年はさらに充実した年にしたいと思います。

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