学びのカフェ@南信州遠山郷に参加して

はじめに

こんな山奥に、いまも静かに佇む一棟の木造校舎があります。
ここは、長野県飯田市の最南端、遠山郷。飯田市街地から車でおよそ1時間。山々と川に囲まれた自然豊かなこの地に、ひっそりと「木沢小学校」は残されていました。

この木造校舎は、昭和7年3月に建てられ、平成12年3月に惜しまれつつ廃校となりました。しかし、木沢小学校に強い想いを寄せる地元の有志や団体の方々によって、さまざまな取り組みがなされ、今日まで大切に保存されています。

そんな中、「学びのカフェ」があると聞き、私はこの校舎を訪ねました。入り口に掲げられていたのは、「歓迎 遠山藤原学校 開校」の看板。

この木のぬくもりを感じる校舎の中に、一体どんな物語が眠っているのでしょうか。
さっそく、校舎入り口から中へと足を踏み入れてみました。

セミナーの詳細 

セミナー会場は、木造の体育館

係の方の案内に従って歩いていくと、たどり着いたのはセミナー会場。そこには人のぬくもりが満ちていました。廃校前までは、体育館として使われていた場所が、今は温かな空気に包まれ、多くの人々が集う場となっていたのです。

今回のセミナーには、医師・土橋重隆先生をお招きしました。土橋先生は長年にわたって医療の現場に立ち続ける中で、従来の医療の在り方に疑問を抱くようになり、やがて自由診療の道へと進まれました。

この日の講義のテーマは、「宇宙の反重力情報(静止次元)」について。
率直に言えば、まさに“別次元”の世界の内容で、私自身、最初に話を聞いたときには全く理解が追いつきませんでした。講義が終わった今も、「わかったような、わからないような」という感覚です。それもそのはず、私たちが普段生きている次元とは異なる視点から語られていたからです。

以下では、先生のお話をもとに、私なりの解釈も交えながら、できるだけわかりやすい形でまとめてみました。

なお、今回私が参加したセミナーの募集ページは、以下のリンクをご参照ください。

土橋重隆先生「反重力情報(静止次元)について」

重力は、私たちの体だけでなく心にも大きな影響を与えています。
地上の重力は常に一定のはずですが、不思議なことに、人は体調や精神状態によって「重力を重く感じたり軽く感じたりする」ことがあります。この体感的な違いに注目し、長年の医師としての経験を経て、土橋重隆先生は従来の医療の在り方に疑問を抱くようになったそうです。

特に、保険診療の医療システムでは、診断・検査・治療の一連の流れが既定路線として定められており、「恐怖」を伴うストーリーが作られがちだと指摘されます。症状に対して画像診断を提示し、患者に「このままでは危険」と恐れを植えつけたうえで、用意された治療法に導く──こうした構造が医療の中に定着してしまっているのです。

土橋先生はそうした医療のあり方から距離を置き、「重力」という自然現象そのものに着目。約10年にわたり、重力と人との関係を独自に研究されてきました。そして今は、「物質のない世界=真空状態をつくる」ことを目指し、新たな視点で医療や健康を捉える活動を続けておられます。

先生が強調されていたのは、「病気を治すこと」が目的ではなく、「健康は人に標準装備されている」という発想です。健康であることを前提としたうえで、人は何をしどのように生き、そして長生きを通じて社会にどんな貢献ができるか──その意識こそが大切なのだと語られていました。

印象的だったのは、「病気を治した先にあるのは、元の状態に戻ることではなく、“別次元の自分”へと移行すること」というお話です。
この視点に立てば、健康を回復することは単なる回復ではなく、人生を新しいステージへと導く“通過点”となります。

私自身も、「健康は標準装備である」という言葉を、これからの自分の中心軸として日々の生活を送りたいと、強く思いました。

藤原直哉先生「開かれた宇宙を前提にした健康

藤原直哉先生は、経済や国際情勢の分析だけでなく、教育・カウンセリング・研修など幅広い活動をされています。2007年には長野県飯田市に「遠山藤原学校」を開校し、自然と共に学ぶ場を提供してこられました。

藤原先生は、土橋重隆先生の医療研究のモニターもされており、その関わりから宇宙や健康についてのお話をされ、多くの気づきを得ることができました。

たとえば、「宇宙は閉じているのか、開いているのか」という問いに対し、人の体が外とつながる“開かれた構造”であることに着目すれば、宇宙もまた開いていると捉えるのが自然だという話がありました。もし宇宙が開かれているとすれば、現在の科学が捉えているのは一部に過ぎず、私たちの健康観もより柔軟に捉える必要があります。

藤原先生は、今の社会の変化の流れとして「否定→抵抗→可能性模索→実施」という4段階の構造を示していただきました。

身近な例として、2020年に起こったコロナパンデミックがあります。自然発生ではなく人工的に作られた可能性がある中、恐怖をあおられた多くの国民が、待ち望んだ予防接種に殺到し、日本人の8割以上が接種に踏み切りました。当時、多くの人は政府やメディア、自治体の言うことを信じ、「これで健康になれる」と希望を抱いていたのです。

しかし実際には、多くの健康被害・死亡増加が起こってしまいました。政府の方針に従って行動したにもかかわらず、深刻な結果に直面したのです。それでも世の中の構造に気づいていない人々は、現実を前にしても「そんなはずはない」と”否定”したり、無視したり、考えようとしなかったりします。

さらに、予防接種後に体調が悪化しても、それを認めず、原因の検証を避ける人もいます。一部の官僚や政治家は、死者数の増加にもかかわらず「重大な懸念はない」と繰り返し発言し、現実を覆そうとして”抵抗”しているようにさえ見えます。

一方で、こうした構造に気づいた多くの国民は、”可能性を模索する”段階に入り、自分なりの代替案を探し始めています。政府やメディアの情報に疑問を持ち、これまでの常識を見直す人が増えてきました。

そして今、多くの人が新しい知識を学び、行動に移そうとしています。そうした取り組みが社会に広がり、やがて”実施”の段階に進めば、世の中はより良い方向へ変わっていくと、期待を持てるようなお話でした。

お二人の対談及びQ&A

土橋先生が藤原直哉先生をモニターとして進めている研究について話されました。先生は「反重力情報」と名づけた、重力のない特殊な空間に注目し、そこに近い体験が人にどう影響するかを探っておられます。藤原先生は「すーっとした素晴らしい感覚に入り、また戻ってくる」と表現されましたが、私にはその感覚は理解できませんでした。経験した者にしかわからない、未知の世界なのだそうです。

印象的だったのは、これまでの常識とは異なる世界観です。これまでは、言葉や理屈、データを使って検証し、当てはまらなければ修正するという方法が“正義”とされてきました。しかし今は、「現実の体験」こそが先にあり、そこから理論を導くという考え方に変わりつつあります。

藤原先生は、RFK Jr.の「専門家に従わず、自ら調べよ」という姿勢を高く評価しており、医師の既定路線に従うだけでは本当の健康は得られないと語っていました。これからの医療は、「非常識な判断」が病気を治す鍵となり、原因を自分で考え、エビデンスのみに頼らない世界になっていくのだと。

藤原先生が遠山郷で毎月「学びカフェ」を開かれているのは、「ロハス(LOHAS)」な暮らしが日本の原点だという信念があるからです。先生は「遠山郷から日本を変える」と語り、自然の中でノイズのない環境に身を置くことで、人の自然治癒力が呼び覚まされると考えておられます。

さらに、「無重力の世界」は死後の世界にも通じるものであり、遠山郷は「あの世とつながるポータルサイト」であるとも表現されていました。

地元の方々とお酒を酌み交わすひとときでは、地位や肩書、お金や成功といったものがすっと消え、人と人との間に和が生まれる──その瞬間が「これがいいんだよね」と語る先生の言葉に、私もこういった瞬間を経験しているため、思わず深くうなずきました。

私の感想・・感極まった瞬間とは?

講義の始まりには、参加者全員が起立して木沢小学校の校歌を斉唱。すべての講義が終わると、今度は「ふるさと」を歌いました。
この歌は、日本人にとって親しみ深い文部省唱歌のひとつです。

私は、その歌詞を一言ひとこと噛みしめながら、心を込めて歌いました。

🎵 歌詞の冒頭
「兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき ふるさと・・・」

ここまで歌ったところで、自然と涙があふれ、声が詰まってしまいました。
きっと、それは日本人が本来持っていた感覚──私の少年時代の頃の記憶とどこかで重なったからかもしれません。

講義後の懇親会では、東京・大阪・名古屋・京都など各地から集まった参加者の方々と、温かいひとときを過ごしました。リピーターも多く、人と人との深いつながりがここにはありました。

デジタルに囲まれた日常とは異なる、アナログな「ぬくもり」や「魂の共鳴」。
それを、遠山郷で深く体感しました。こうした日本人らしい感覚を取り戻し、自分の内なる可能性に気づき、行動する人が増えれば、日本はもっと素晴らしい国になる──そんな希望が湧いてきます。

今は、まさに時代の転換点。そのタイミングで、この南信州・遠山郷の「学びカフェ」に参加できたことは、私にとってかけがえのない経験となりました。

素晴らしい会を運営してくださっている事務局の皆さま、そして藤原直哉先生に、心より感謝申し上げます。

「学びカフェ」は毎月開催されています。
心を整え、未来への一歩を踏み出したい方に、ぜひ遠山郷での非日常体験をおすすめします。

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.