漢字検定で学んだこと
今年も残すところ後4ヶ月。今年頑張ったことは、今年中に振り返りをすることが大切です。半年ほど前になりますが漢字検定2級の資格を取得したので、その気づきをまとめました。
漢字検定とは
「漢検(日本漢字能力検定)」とは、漢字能力を測定する技能検定です。漢字を「読む」「書く」という知識量のみならず、漢字の意味を理解し、文章の中で適切に使える能力も測るものです。
どんな資格試験でも言えることですが、2級以上は少し頑張って勉強をしないと合格は難しいものです。そんなことはわかっているよ、漢字なんて普段使っているから楽勝!と気楽な気持ちで受けました。でも、実際受けてみると思わぬ落とし穴があり、自分の性格上の弱点も浮き彫りになってきました。
たかが漢字、されど漢字
何事も甘く見るな!これは、今回一番の教訓です。
私自身いろんな資格試験に挑んでいますが、一発で合格することは滅多になく、不合格通知は合格通知の何倍も受け取っているのです。色んな人が資格に一発合格をするのを聞くと、尊敬の念を抱くとともに、自分の能力のなさに時々落ち込むことがあります。今回、漢字検定を受けたのですが、今回も何回かトライした後の合格となりました。
漢字検定を受けようとしたきっかけは、PCの利用がメインなっている中で、自分の漢字の能力はどれくらいあるのかを測定してみようと思ったからです。
1回目は、様子見で受けました。やはり勉強不足が原因で不合格。2度目は問題集を使ってそれなりに頑張って挑んだ結果、ある程度いけると思っていたのに再度不合格。
これはまずい・・と思って、勉強時間をしっかり確保して挑戦し、3度目の挑戦で合格できました。以下、検定試験当日の様子と自分自身の気付きをまとめました。
検定当日の違和感とは・・・?
試験日当日、試験監督の方から注意事項の説明がありました。その方の説明は、あまりにも丁寧すぎて少しうんざり、というのが私の印象でした。
一番驚いたことは、調査票の中に男女の区別をする☑欄があったですが、男女の区別を示すこの項目に✔はしないでください、と2度も強調して言っていたことに違和感を覚えました。
日本の最高神は、天照大神であって女性神です。日本の起源をたどると、伝統的に、縄文時代以降子供を生むことができる女性は、もっとも神に近い存在として位置づけられているのです。男女はそれぞれに役割が異なるのです。日本とは歴史が異なる欧米から持ち込まれるジェンダーフリー、女性の人権などの思想の影響を受ける必要など全くないのです。
そんなことを考えながら、ふと我に返って、私は何のために受験に来たんだ・・合格するためだ!と思い直し、目の前の試験問題に集中するようにしました。しっかり準備をして臨んだので、試験会場を出た瞬間、合格できたという確信を持つことができたのです。
自分が良いと思った問題集
頭をひねることがない、漢字検定でも侮ることはできません。合格するためには、勉強していて力がついている感覚が持てる問題集に出会うことはとても大切だと実感しました。
私が使った問題集は、この3冊。最初は、漢検 漢字学習ステップを中心に勉強していました。でもどうしてもしっくりこないのです。時間をかけていても自分が身についた気がしない。
そもそも自分がどれだけ得点できているのかわからないという感覚が残りました。
そこで、実際の試験問題集がついているものを買って試したところ、シンプルで一番自分にあっていました。漢字検定試験問題集、過去問題集の2冊を中心に繰り返し問題を解きました。
漢検で一番苦労して、しかも時間をかけたのは、四字熟語でした。意味がわからないものが大半だったので、ネットで意味を調べ何度も書き取りの練習をしました。漢字練習の半分以上、四字熟語に費やしていたと思います。
普段の生活でも、四字熟語で会話してしまうほど四字熟語漬けにした結果、返却された答案を見たら、何と四字熟語の書き取り問題の項目は、満点だったのです。
人間は自分に高い自己評価をしてしまう
今回の受験を通して、自分の脳の癖がわかりました。試験後、自己採点をしてみたら90点くらいだっだので、早速知り合いの人にも9割取れているから大丈夫、と言ってしまいました。でも何日か後に返却された採点結果は84%でした。”合格基準が80%を目安”、ということから考えると、受かったから良かったものの、自分自身への楽観的すぎる評価という弱点を露呈する結果になりました。
テニスのプロの公式試合を見ていると、チャレンジシステムが採用されています。ある選手が自信を持って打ったボールが相手コートのライン内に入っていると確信しているのに、正審の判定は”アウト”と判定されます。・・・その選手は、そんなはずはないと「チャレンジ」を要求します。ビデオ判定の結果は、正審の判定通りアウト!となりチャレンジ失敗!!といったケースを本当に良く見かけます。
このことを日常の自分の仕事、勉強などに置き換えてみると、自分が人より十分努力しているから認められて当然と思っていても、他人から見れば大したことはない、ということにも繋がります。つまり自分に都合の良いように過大評価してしまう人間の癖があることがわかるのです。
まとめ:人間の成長とは挑戦を続けること
今回、試験を受けてみて、自己評価を高くしてしまいがちな自分の弱点が発見できたことは収穫でした。
資格試験を受けて、外部に評価してもらうことは、自己評価の基準を原点復帰させてくれるとても良い機会であるともいえます。
そして、人は挑戦を継続することによって初めて色んなことがわかってくることが多いと気付かされます。
試験を受けることは”正しい自己評価をして自分自身の努力の方法を原点復帰させてくれるもの”である、ということを理解できてよかったと思います。また別の資格試験に合格した時には、自分自身を正確に評価できる自分になっていたい、と思います。
p.s.
昨年末、塾で教えていたある高校生のAさんに、「漢検受かったらブログに書く」と約束して、そのままになっていたことに気づきました。もし、このブログ見てたら反応してくださいね。