あなたの行動が「ブランディング」!?
もくじ
- ブランディングについて学びました。
- そもそもブランディングとは?
- 私がピンときたキーワード
- 地域でマーケティングをしていく際に必要なこととは?
- まとめ:一人一人がブランドになる時代
1.ブランディングについて学びました。
地域活動のつながりで、Zoomを使ったオンラインで、信州大学の林教授からブランディングの話をお聞きする機会がありました。マーケティングを学んでいる私にとっては、このような話をお聞きすることができるのは、とても貴重な機会で参考になりました。そこで学んだことをシェアします。
2.そもそもブランディングとは?
そもそも、ブランドというのは、自分の所有する革や牛、ウイスキー樽と他社の所有物とを区別する旧クルド語の「焼印」、現在の英語で「burned」が語源だそうです。
ブランドが意味するところは、商標などのブランドの送り手(売り手)の存在が、受け手(買う側)が過去に購入したり、体験したりした記憶から呼び起こされる、信頼できる・安心する・高級感が味わえる、といった鮮明な記憶によりリピート購入につながっていくものである、といった話がありました。
ブランドを創り出すのは、情報発信などの蓄積であり、市場が必要としているタイミングにマッチしていることが必要なことだと思います。
3.私がピンときたキーワード
私が講義の中でピンときたキーワードが3つあります
1)ブランドの反対語はコモディティ
Brand ⇔ Commodity
ブランドというのは、例えば「スターバックス」のように、宣伝しなくても人が集まるパワーを持っています。それに対して、Commodity、例えば、洗剤、トイレットペーパなど日用品なは単なる商品そのもので 、消費者は、毎日買い物をする中で、消費財に対してのこだわりはあまりなく、次は安いモノにしよう、などと頻繁に購入するものを変えていく、そんな違いがあります。
スタバは、ブランディングの成功事例
ブランディングしていくためには、戦略的な仕掛けが大切であることを学びました。
2)Nudge(ナッジ)
これは、目的をずらして、人が強制によってではなく自主的に望ましい行動を選択するように促す仕組みを表現した用語です。講義の中では、「街角に設置してあるゴミ箱の天面に、バスケットボールのゴールネットを設置することで遊び語頃を利用して、ゴミの散乱を防止する、地下鉄の階段の段差のところに、消費カロリーを表示して、歩く人が見ることで健康を意識する」といった例が取り上げられていました。
3)蓄積は力なり
今では、使い古された感がある「継続は力」という言葉があります。私がピンときた言葉は「蓄積は力」です。「継続は力」という言葉だけを信じて間違ったやり方を継続してしまうことがある私にとっては、この言葉は私にとっての”警告”ともいえる言葉です。成果につながる行動とは何かにしっかり向き合って、その行動の結果生み出された蓄積があって初めて力になるのですね。
4. 地域でマーケティングをしてく際に必要なこととは?
私も会議の中で知ったのですが、この地域には山楂子(さんざし)という特産品があり ます。これを、世の中に出していくために、どんな伝え方をすれば良いのか?という議論もありました。
ちなみに、Wikipediaによると、山楂子(さんざし)とは、以下の定義があります。
サンザシ(山査子、山樝子、学名: Crataegus cuneata)は、バラ科サンザシ属の落葉低木。中国中南部の原産[1]。日本には江戸時代(1734年)に中国から薬用の樹木として小石川御薬園に持ち込まれて[2]、その後は庭木や盆栽として栽培されている[1][3]。
引用元:Wikipedia
私もこの講義の中のディスカッションで知ったことがあります。日本国内産の山楂子は大変珍しく、そのほとんどを南信州高森町で生産していて、これが美と健康に役立つということで注目されているんですね。地域に住んでいても気づかなかった素晴らしい資源があった、というのは驚きです。
講義を聞いていて感じたことがあります。それは、認知度を上げるために発信し続けること。何も発信しないこと=売ることをあきらめていることと同じということです。ブランドにしていくためには「ぶれない発信を毎日していくこと」の積み重ねでしかないと思います。
ブランドとして、全国的に認知されて広まっていくには時間が必要です。そして何より大事なことは、商品を心から愛する気持ちですね。
講義には出てきませんでしたが、私は、もっと大事なことがあると思っています。それは「顧客目線」を持つこと。
商品を通じて、誰にどんな未来をもたらせたいのか、商品・セービスを手に取ってみた時のお客さんの笑顔、その時どんな感情を抱くのか、そのことをイメージしながら顧客に最適なメッセージを発信してゆく力、これはとても大切なスキルであり、地域に住む人が更に売り上げを伸ばしていくために克服してゆくべき課題かなって感じました。
幸いにも、この地域には「市田柿」を有名なブランドに育てた歴史があります。その成功事例から、良い点をテストしながら改善していくことは、マーケティングにおける大事な視点ですね。
5.まとめ:一人一人がブランドになる時代
商品を売ること=人を幸せにすること。もっと売ることについて学び、マーケティングに困っている人たちに貢献したい。そして、良質な情報発信を継続することを続けていきたい、そんな感想を持ちました。
日本の未来、そしてこの地域の経済の発展のために、一人一人が真剣に課題に向き合って情報発信してゆくこと、つまり一人一人が、個性を持った「ブランド」として生きていくことが、これからの時代に求められる人間の資質ではないかと感じています。