THE CORE FORUM 2024冬
はじめに
12月28日、大宮で開催された「THE CORE FORUM 2024冬」に参加しました。このフォーラムは、国際情勢アナリストの及川幸久氏が発起人となり、グローバリズムの計画を知り、それを乗り越えるためのきっかけを提供することを目的としたイベントです。「THE CORE フォーラム」は、反グローバリズムの中心的な存在であり続けています。
会場に到着したとき、これから始まる素晴らしいイベントに参加できる喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
私はこれまでも、世界で起きている現象が日本にも影響を与えているという危機感を持ち、同様のセミナーに参加してきました。しかし、今回のフォーラムほど心を動かされたことはありませんでした。
以下に、登壇者の講演内容を簡潔にまとめるとともに、自分自身の気づきを記します。当日のパネリストの詳細は、添付写真をご参照ください。
登壇者の話
基調講演「日本人が知らない本当のトランプ革命」ロバート・D・エルドリッジ先生
今年、多くの国で選挙が行われましたが、その中でも最も注目すべきニュースはトランプ氏の再選でした。この勝利は、検閲や軍産複合体との戦いに打ち勝った結果であり、次の3つの重要な意味を持つと語られました。
- 民主主義の復活
- 一般国民の代表としてのトランプの勝利
- レガシーメディアの敗北
特に印象的だったのは、メディアに関する見解です。エルドリッジ先生は次のように述べていました。
「報道されていること自体よりも、報道されていないことが重要だ。なぜこれが報道され、なぜあれが報道されないのかを考えることが、現在のフェイクメディアに立ち向かうための情報戦である。」
また、現バイデン政権がこれまでの4年間で犯してきた深刻な問題についても詳しく説明されました。その中には、最近の出来事としてバイデン氏が息子ハンター・バイデンを恩赦した件についても言及がありました。これらの話を通して、現在のアメリカの政治状況が抱える課題が明確に浮き彫りにされました。
講演「教育とグローバリズム」茂木誠先生
次に登壇されたのは、世界史講師の茂木誠先生です。茂木先生は、教育とグローバリズムについてご自身の経験を交えながら語られました。高校教師時代を振り返り、「競争を認めず、全員が仲良く仕事をこなす」という雰囲気に違和感を覚えた結果、予備校講師へ転職されたというエピソードが印象的でした。
講演では、特にアメリカの教育システムについて詳しく説明されました。アメリカには「全国教育協会」や「アメリカ教師連盟」という労働組合組織が存在し、これらの組織がLGBT活動家と結びつきを強め、民主党に影響力を及ぼしている実態について語られました。また、アメリカの教育制度には私立高校、公立高校、チャータースクールがあり、特に注目されているのが「教育バウチャー」制度です。この制度は、政府などが発行する利用券によって学生が教育や保育サービスを受けられる仕組みで、教育の選択肢を広げるものとして注目されています。
さらに、移民問題にも話題が及びました。茂木先生は、埼玉県川口市で問題となっているクルド人移民問題を取り上げ、日本が外国人犯罪に対して寛容すぎる姿勢を懸念されていました。その中で特に印象的だったのが次の言葉です。
「日本がもし滅びるとしたら、それは中国をはじめとする他国の武力侵攻ではない。答えは、無制限な移民だ。」
この言葉には、現代日本が抱える深刻な課題への警鐘が込められているように感じました。
講演「MAHA」「DOGE & 経済政策」及川幸久氏
次に及川幸久氏からは、「MAHA革命」についてのお話がありました。MAHAとは「Make America Healthy Again(アメリカをもう一度健康な国に)」というスローガンの下で進められる改革を指します。この運動の中心人物として、保健福祉庁長官に就任予定のロバート・F・ケネディー・ジュニア(以下、RFK Jr.)が紹介されました。
及川氏は、アメリカの医療制度が抱える深刻な問題に触れました。一例として、子供たちに安全性テストを一度も行っていないワクチン接種を義務付け、その結果、自閉症の子供が増加しているという事実が挙げられました。アメリカでは、現在34人に1人の割合で子供が自閉症になっているとも言われています。RFK Jr.は、長年医療業界の不正と闘い続けており、著書『The Real Anthony Fauci』でアンソニー・ファウチ氏の責任を追及しました。
さらに、RFK Jr.が日々神に祈りを捧げながら国民の健康と幸福を願っていること、そして保健福祉庁長官としてトランプ政権の一員となり、これらの問題に本格的に取り組むことが期待されていると語られました。健康問題が解決されれば、MAHAの実現に大きく近づくとされています。
続いて、「DOGE(政府効率化省)」についての話題がありました。この構想は、教育省の廃止、官僚制度の解体、税金の無駄遣い削減などを通じて、250年前のアメリカ政府の原点に立ち返り、新たな仕組みを構築するものです。政府に起業家の経営手法を導入することを目指しており、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領やロン・ポール下院議員、ランド・ポール上院議員の政策が参考にされていると述べられました。
トランプ新政権の閣僚のような人物が日本にもいれば、日本の未来も大きく変わるのではないかと強く感じさせられる講演でした。
ディスカッション「アメリカの人身売買問題」永田有理さん・及川幸久氏
次に、ロサンゼルス市警で活動しながらアメリカの人身売買問題と戦っている永田有理さんが登壇しました。彼女は、人身売買、臓器売買、子供や大人の奴隷化が、アメリカのTOP3犯罪ビジネスであり、政府も関与していると指摘しました。同様の問題は日本でも起きていますが、事実は隠蔽されているとのことです。特に9歳以下の子供が毎年約1000人程度、行方不明になっている現状についても問題視されていました。
不当な扱いを受けた際には、警察官の名前を確認し、証拠を残すことが重要だと述べ、「私たちは断固抵抗しなければならない」と強調されました。グローバリストのターゲットは常に子供であり、これを止めるために「ラブ・スペクトラム・ジャパン」という組織を立ち上げたそうです。フォーラムの参加費がこうした活動への支援に使われることに対して、会場からは賛同の拍手が送られました。
ディスカッション後半にはジェーソン・モーガンさんが参加し、カトリックと人身売買、バチカンの闇について語りました。「宗教は自分の罪を美化するもの」との発言が印象的でした。また、日本政府が堕落したワシントンに従属する現状を非難し、声を上げる必要性についても語っておられました。
モーガンさんからは、西洋哲学思想の中には権力者が「自分が神になる」と信じるサタニズム思想があり、それとは対照的に日本文明は「人の心」を中心にしているとの指摘がありました。そして、「トランプが沈みゆくアメリカの船の穴を塞ぐだけにすぎない中で、日本を救うのは日本人だけであり、日本が世界の希望となる」と語られました。
特別講演 神谷宗幣氏
参政党党首で参議院議員の神谷宗幣氏は、かつて歴史の講師をされていた経験を活かし、欧米諸国による植民地支配の歴史的背景をわかりやすく説明されました。参政党の政策は、トランプ新政権が進める反グローバリストの思想と方向性が一致しており、その説明は非常に明快で、将来への期待を感じさせるものでした。
歴史を振り返る中で、神谷氏は、日本がキリスト教布教活動の影響で多くの日本人が奴隷として海外に連れ去られた過去に触れました。しかし、日本には天皇制があり、国民が「天皇の宝物」として位置づけられる国家体制が存在したため、完全な植民地化を免れたと指摘されました。
一方で、現在進行している「静かな侵略」に警鐘を鳴らし、これは思考レベルで行われていると説明されました。この状況に対して、一人一人が自覚を持ち、自国を守るために真剣に取り組む必要があると強調されました。
特別講演 原口一博氏
立憲民主党の参議院議員である原口一博先生からは、戦後の国際社会における日本の立場と、現状の日本の政治体制についてお話がありました。原口氏は、戦後日本を取り巻く重要な出来事として、指揮権密約文書やディフェンスプランニングガイダンス1992、さらには原爆投下に至るまで、さまざまな課題に触れられました。
特に、日本人として知っておくべき歴史や現状の問題についての指摘は鋭く、考えさせられる内容でした。WHOなどの国際機関についても、それらが必ずしも日本の味方ではないことを認識する必要があると強調されました。ただし、現在進行中の例のお菓子メーカー関連の裁判については、影響があるのか具体的な言及はありませんでした。
原口氏の講演を通じて、私たちがテレビや新聞だけでは得られない情報に対してアンテナを張り、情報を収集・分析する重要性を改めて実感しました。
ディスカッション「プーチンとトランプ革命」Nikiita氏・及川幸久氏
ロシア在住でYouTubeチャンネルを運営するニキータさんが、「プーチンとトランプ革命」をテーマに講演されました。彼は、ロシアがウクライナ戦争を通じて主権国家としての自信を深めたことや、多くの日本人がソ連とロシアを混同している現状について指摘しました。
ロシアという国を理解するために、「ロシアは檻の中のヒグマである」と例え、周辺国が縄張りを侵せば強い力で対抗するという特徴を説明されました。プーチン政権は、グローバリストに対抗し、ロシアを守ることに全力を尽くしていると述べられ、この姿勢が国民からの支持を得て長期政権を維持している理由であると解説されました。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領の支持率は約11%と低迷しており、国民からの信頼を欠いているのが実情です。
また、プーチン大統領の発言には、確固たる国家観と歴史観が反映されており、これが国際社会に対する彼の毅然とした姿勢につながっていることが強調されました。こうした点を日本のメディアが取り上げないことに疑問を呈していました。
ニキータさんは、ウクライナ戦争を終結させるためには、トランプ氏とプーチン氏のリーダーシップが必要であるとし、恒久的な和平を実現するために「新ヤルタ会談」のような包括的な合意が求められると述べました。その考えに、共感する内容でした。
講演「トランプVSアメリカの闇」ジェイソン・モーガン先生
最後に登壇したのはジェイソン・モーガン先生でした。その鋭い語り口で、ワシントンの深い闇に切り込み、「ワシントンは全人類を終わらせたい搾取の集団だ」と強烈な表現で問題提起されました。
モーガン先生によれば、ウクライナは人身売買のハブとなっており、代理店の役割を果たしているといいます。そして、日本の自民党議員についても厳しく指摘し、「ピンからキリまで米国に追従するビジネス保守」とし、大手メディアでさえも、産経新聞を含め、米国の影響下にある奴隷的存在だと述べられました。この「奴隷」という表現は、搾取構造の基盤として人間をモノ扱いする現実を示しています。
さらに、トランプ新政権の閣僚人事についても、その背景をしっかり注視する必要があると強調されていました。「一見正義の味方でも、そこに隠された意図がないかを常に疑う目を持つべきだ」との言葉が印象的でした。
ディスカッション「トランプVSアメリカの闇」ジェイソン・モーガン先生・及川幸久氏
最後に、ジェイソン・モーガン先生と及川幸久氏によるディスカッションが行われました。最も重要なテーマとして挙げられたのは、「言論の自由を守ること」。また、ワシントンやバチカンといった大きな権力構造が悪魔的な存在であることに警鐘をならしていました。
及川氏は、次のように言われました。「大きな勢力に頼れば、グローバリストの思惑通りに思考を支配されてしまいます。歴史の教科書で学ぶ植民地主義は目に見える奴隷制度を通じた支配でしたが、現在行われているのは『新植民地主義』と呼ばれるもので、私たちの思考まで奴隷化されています。この現実に気づかなければなりません。」
さらに、モーガン氏が「行動するために必要な3つのことは何か」と問われた際の答えは非常に印象的でした。その3つとは――
Fight!, Fight!, Fight!(戦え!、戦え!、戦え!)
及川氏は最後に、「私たちは自ら戦うことによって希望が生まれます。このCORE FORUMは来年も反グローバリストとしてのつながりを作り続けていきたい」と力強く語り、会場を締めくくりました。
最後に:セミナーを受講して感じたことと今後の取り組み
今回のセミナーは、登壇者の顔ぶれに圧倒され、「絶対に聞く価値がある」と感じて参加しました。実際に受講してみると、期待を大きく上回る素晴らしい内容でした。普段YouTubeなどでは聞けない貴重な話が多くあり、会場の臨場感や、国を思う参加者たちの熱量には深く感動しました。6時間に及ぶセミナーが、あっという間に感じられるほど充実していました。
セミナーを通じて得た学びを踏まえ、自分なりに今後取り組むべきことを考えました。
- 書籍を通じて国際情勢の現実を再認識すること
- 得た知識を自分の言葉でまとめ、情報を発信すること
- 知識を身近な人にわかりやすく伝えていくこと
2025年1月20日にはトランプ政権がスタートします。この政権の誕生は、日本にとって大きなチャンスであると同時に、私たちが何もしなければ逆に没落の原因になりかねません。これからの日本の未来のために、今自分が学んだ知見を活かし、日本が1ミリでも前進するための貢献ができるなら、それに勝る喜びはありません。
国家の自立には、まず個人の自立が欠かせません。そのため、今後も情報発信を続け、少しでも多くの人に気づきを与えられるよう努めていきたいと思います。