情報の海を泳ぎ切る力を―丸谷元人先生のインテリジェンス講座に参加して

はじめに:なぜ「インテリジェンス」が必要なのか
2025年6月28日、田町で開催された「インテリジェンス養成講座」に参加しました。講師は、情報分析の専門家・丸谷元人先生です。
この講座に参加することになった背景には、私自身がここ数年、日常の中で抱き続けていた「違和感」の存在があります。
日常に潜む“国民的認知症”の兆候
この4~5年の間に、私の周囲では、常識では説明がつかないような“認知の歪み”ともいえる現象が相次いで起きました。以下に挙げるのは、その一部の実体験です。
- 教育現場で、歴史的背景や科学的根拠に基づいてマスクやワクチンについて話すと、「そういった話はしないでください」と注意された。
- スポーツ施設内でたまたま周りに人が居なかったのでマスクを外していたところ、「マスクを着用してください!」と突然大声で叫ばれ、強く着用を迫られた。
- 世の中の情報に違和感を覚え、その考えをブログで発信したところ、「異端者扱い」とも受け取れる激しいコメントが届いた。
- 健康部門で働く役場の方に被害続発のワクンの接種券配布の是非を尋ねると、「上から言われたことだから…」と、疑問を持たずに、接種券を配布していた。
- 経済的に苦しいと言いながら、「なぜ?」と考えることもなく、増税路線の現政権に批判を向けることもせず、支持を続ける有権者。
こうした現象を見て、私は「これはもはや国民的な“認知症”ではないか」と思うようになりました。
私の感覚がおかしいのか、それとも社会全体がどこか狂っているのか――。その答えを見つけるために、私は「インテリジェンス」を学ぶ必要があると感じたのです。

丸谷先生の講義内容
丸谷元人先生の講義から得た気づき
講座で最も印象に残った言葉は、次の一言です。
「皆さんのように“おかしさ”に気づき、情報を集め、行動し、こういったセミナーに参加する人は、今だに少数派。“絶滅危惧種”のような貴重な存在です。でも、その少数派のあなた方は、周囲にさりげなく伝えてください。」
インテリジェンスとは、単なる情報収集ではありません。
“事実の裏側にある構造”や“意図”を読み解き、次に起こることを予測する「知の分析力」なのです。
情報とインテリジェンスの違いとは?
丸谷先生の説明によると、インテリジェンスには以下の3つの要素が必要です。
- 情報の収集:情報源を確認し、できる限り一次情報に近づくこと。
- 分析と文脈の理解:事実の背景にある「なぜ」を読み解くこと。
- 再発防止策までの検証:同じ誤りを繰り返さないための視点を持つこと。

さらに、私たちが情報の渦に呑まれないために必要な「心理的注意点」として、以下の概念が紹介されました。
ナラティブ操作
政治的・思想的・商業的な意図を持って情報がストーリー化され、受け手の認識や判断が誘導される手法。
ワイドショーでは、専門家、見た目の良いアナウンサー、素人風のパネリストが登場し、「自然な議論」を装いながら結論に導いていきます。
バンドワゴン効果
多くの人が支持しているものを、自分も支持したくなる心理現象。
日本のメディアでは、愛国的な政治家をネガティブに報じることが常態化しています。「判断の質」ではなく「多数かどうか」に基づいているため、誤った選択をしてしまう、というのはその典型例でしょう。
フレーミング効果
情報の内容自体は同じでも、「ポジティブ(肯定的)」か「ネガティブ(否定的)」かという表現の違いによって、受け取り方や意思決定が変わること。
ある病気の手術についての説明を患者や家族にする場合、失敗確率10%というか、成功確率90%と言うかで、受け取る側の判断が大きく変わってしまうという事例が上がりました。
確証バイアス
自分に都合の良い情報だけを信じてしまう傾向。
たとえば、YouTubeのおすすめ欄に並ぶ同じ傾向の動画ばかりをクリックしてしまう…といった行動は、思考の偏りを助長してしまいます。だからこそ、あえて異なる意見にも触れる努力が必要なのです。
フレームワークと実践的思考法
講義では以下のような実践的な思考フレームも紹介されました。
- 誰が得をするのか?(follow the money)
- 報道されない情報に注目する
- 発信者や資金源の背景を調べる
- 逆方向から考える/異なる視点を意識的に持つ
- 孤独を恐れず、精神の独立を保つ
これらの思考法は、まさに「情報弱者」とならないための防御術だと感じました。
講義内容のまとめ
丸谷先生が最後に伝えていただいたのは、次のようなメッセージでした。
- 情報を疑うことは、真実に近づく第一歩
- 知識・批判的思考・精神の独立が最大の武器
- 情報弱者になるな、知的武装をせよ
そのひとつひとつの言葉が、私の胸に深く刻まれました。
Q&Aセッションでの核心的議論:安倍元首相の暗殺について
質疑応答では多くの質問が出されましたが、特に印象深かったのはこの問いです。
「安倍元首相の真犯人は本当に山上容疑者なのか?」
講義を受けた直後、私の中に「やはりそうか…」という確信めいた思いが湧き上がってきました。
その根拠の一つは、暗殺事件の翌日に掲載された新聞各紙の見出しです。
「安倍元首相 撃たれ死亡」
これは、朝日、読売、毎日、産経、日経の全国紙すべてが、一字一句違わずこの同じ見出しを使ったのです。
これが偶然であるはずがないと、誰もが感じるのではないでしょうか。
「見えているものが真実とは限らない」
その意識を常に持ち続けることの大切さを、改めて痛感しました。
丸谷先生のメッセージ:今こそ行動せよ
講義の最後に、丸谷先生は力強く、しかし穏やかに語られました。
「情報リテラシーは今から実践してください。そして半年後には“誰かに伝える”覚悟を持ってください。」
この一言に、「静かなるインテリジェンス革命」が始まったのだと感じました。
私の覚悟:情報弱者を減らすために
講義を終えて、私の中に明確な意志が生まれました。
それは、真実を見抜く力を持つことこそ、私たちの使命であるという確信です。
現代日本がこれほどまでに弱体化した背景には、人々が情報を自ら検証せず、大手メディアや“専門家”の言葉を鵜呑みにしてきたことがあるのではないでしょうか。
だからこそ、私は「インテリジェンス」を学び、日々の生活の中で実践していきたい。そしてその学びを、社会に還元したい。
日本を少しでも“まともな方向”へ引き戻すために、私はその一助になる覚悟を持ちました。
世の中には、「だます人」と「だまされる人」が存在します。
しかし、もう一つの道があるのです。「だまされない人」になること。
あなたは、どの道を選びますか?
