及川幸久氏による国際情勢の現状と日本の未来

‘24年9月29日、国際情勢アナリストとして活躍されている及川幸久氏によるセミナーが松本で開催され、参加してきました。その講演会の内容を元に、この記事でまとめています。

ディープステートとは

近年、アメリカや世界で起こっている事件を振り返ると、選挙で選ばれていない一部の者たちが実質的に世界を支配している状況が浮かび上がってきます。これが「ディープステート(DS)」と呼ばれる存在です。

7月13日と9月15日、トランプ氏を標的とした暗殺未遂事件が2度も発生しました。トランプ氏がゴルフをしている様子を、MSNBCはすでに撮影しており、TIME誌は暗殺未遂事件の4日前に、バンカーから抜け出すのに苦労しているトランプ氏の写真を掲載していました。このことから、メディアやFBIまでもが暗殺未遂に関与している可能性があるとされています。

トランプ氏は「MAGA(アメリカを再び偉大な国にする)」という理念を掲げており、これはDSにとって都合が悪いとされています。さらに、アメリカ大統領選挙において、ある国が干渉しているとの疑惑も浮上しています。トランプ氏を阻止したい勢力が、カマラ・ハリス氏を支援しているという構図が明確になってきています。これにより、アメリカの民主主義は崩壊しつつあると言われています。

反グローバリストの潮流

このような状況の中で、反グローバリストの潮流が確実に広がっています。トランプ氏の政策は、反グローバリズムを掲げており、アメリカで懸命に働く労働者たちの味方となる政策を進め、減税策も打ち出しています。

欧州でも移民政策反対、反グローバリズムを掲げる勢力が急速に台頭しています。フランスではマリーヌ・ルペン氏、イギリスではナイジェル・ファラージ氏、イタリアではジョルジャ・メローニ氏、ハンガリーではヴィクトル・オルバン氏が、反グローバリズムを支持する政策を推進し、勢力を拡大しています。また、ドイツではAfD(ドイツのための選択肢)が第一党となり、チェコ、オーストリア、オランダ、ベルギー、ポルトガル、スペインでも同様の動きが見られます。

欧州で起こっている反グローバリストの波は、日本の将来にも大きな影響を与える可能性があります。

誰が世界を支配しているのか?

11月5日のアメリカ大統領選挙は、世界を大きく変える重要な一日となるでしょう。反グローバリズムの流れは、イーロン・マスク氏やロバート・F・ケネディ・ジュニア氏がトランプ陣営に加わったことで、さらに勢いを増しています。トランプ氏は、アメリカ国民を第一に考える政策を進め、その方針に賛同する人々でチームを固めようとしています。今や対立構図は、単純に「共和党 vs 民主党」や「保守 vs リベラル左派」という枠を超え、「Unity Party」と称するトランプ陣営として新たな政治の潮流が生まれようとしています。

現在、イスラエルとハマスの戦争はヒズボラにも拡大しており、第3次世界大戦に発展する可能性があるという危機的な状況にあります。パレスチナでは、イスラエル軍による攻撃が女性や子供を含む多くの一般市民を巻き込み、甚大な被害が出ています。これは、イスラエルの「シオニスト」たちによる行動を、アメリカが制止できない現状を象徴しています。

私は、パレスチナで戦争の惨状を取材していたジャーナリストが命を落とす映像を見たとき、その悲劇に心が打たれ、思わず涙がこぼれました。

脱奴隷という生き方

ウクライナでの戦争に関する報道は、明らかに偏ったものでした。ウクライナが「善」、ロシアが「悪」という善悪二元論に基づき、ロシア側の立場が全く報道されなかったのです。日本はウクライナ支援のためにいくら費やしたのでしょうか? 政府は海外に出て行く資金について詳細を示さず、岸田総理が一方的に支援を行っている状況です。この結果、日本はバイデン政権の「奴隷」と化してしまったと言えるでしょう。

プーチン大統領は次のように述べています。「グローバルエリートは、自分たちのルールで世界秩序を定めようとしている。これはまさに植民地主義そのものだ。グローバリズムとは、現代の奴隷制度である」と。彼の発言は、グローバリズムの本質を見事に表現しています。

現在、世界の民主主義の秩序が崩れつつありますが、民主主義の本質は単なるルールや制度ではなく、その根底にある精神だと言えるでしょう。

グローバリズムに対抗して戦う象徴的な存在がトランプ大統領です。彼を支えているのは、彼の持つ「THINK BIG」という壮大な考え方です。ビジネスマン出身のトランプ氏は仕事をこよなく愛しており、政治においても「取引」という概念を頻繁に使用します。今の世界の混乱や戦争を止められるのは、トランプしかいないとも言われています。

日本型グローバリズム

世界各国でグローバリストの影響に疑問を持ち、反グローバリズムの動きが広がる中で、日本型グローバリズムとはどのようなものなのでしょうか。

日本はGHQ占領政策の影響を受け、日本人全体がある種の洗脳を受け、独特の言論空間を形成してきました。日本人はメディアの報道を強く信じる傾向があり、そのためにメディア改革が必要だとも言われています。しかし、例の流行病に関する注射の件では、これまで真実を報じてこなかったNHKが、注射による犠牲者の真実を報道したこともありました。

日本で反グローバリズムを掲げる政党は、現在のところ参政党のみです。しかし、欧州のように大きな反グローバリズムの潮流にはまだ至っていません。日本では、多くの国民がテレビや新聞の報道をそのまま受け入れてしまう現状が続いています。そのため、メディアの報道姿勢が変わることが、日本における反グローバリズムの大きな動きにつながるのではないでしょうか。

まとめと私の見解

及川さんのセミナー後に懇親会があり、そこで様々な質問や議論を通じて、参加者同士で交流を深めました。参加者の意識は非常に高く、日本の未来を切り開くのは、私たち自身がいかに戦うかにかかっている、という共通認識を持つことができました。しかし、その道のりは決して容易ではありません。戦後、日本はGHQによって弱体化政策を施され、総理大臣が国民のために自由に政治を行えない現状にあります。その背景には、ワシントンや北京、財務省からの圧力が存在しているのです。

このような現状を理解し、一人ひとりが歴史を学び、真実を知り、それを広めていくことが、未来を切り開く唯一の方法でしょう。そのために最も重要なのは、個々が自立することです。「今だけ、金だけ、自分だけ」という考えにとらわれるグローバリストになるのではなく、本当の思いやりを持ち、志を同じくする仲間と連携を深めることで、初めて世界に影響力を持つ強い国を作ることができるのです。

それこそが真の国民主権国家であり、反グローバリストとして生きるための指針となる考え方だと強く感じました。

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