くにたまフェス参加レポート

~日本の魂を受け継ぎ、自分の「岩戸」を開く~
はじめに
3月8日、大阪中央公会堂にて「くにたまフェス」が開催され、私もこのイベントに参加することができました。会場には、日本を思う人たちの熱い魂が凝縮されたような、清々しくも力強い空気が満ちていました。
日本をより良くするためには、国際情勢や国内政治への関心を持ち、情報を得たり、政治家へ提言したり、時にはデモに参加することも大切でしょう。しかし、それだけでは十分ではないと感じています。それ以上に重要なのは、先人たちが築き上げてきた「日本の魂」を受け継ぎ、自分自身の心のあり方を見直し、魂を磨いていく姿勢ではないでしょうか。
今回のイベントはまさにそのような問いに向き合う場であり、私にとって非常に意義深い時間となりました。記憶が薄れないうちに、感じたことと学んだことをここにまとめます。

第一部:神話と生命科学が解き明かす、今を生きるための指針
登壇者:神道研究家・羽賀ヒカルさん、日本の神話・歴史・都市伝説などを解説するYoutuberのTOLAND VLOGのサムさん・マサキさん、日本史研究家・小名木善行さん
「天岩戸開き」は自己変革の青写真
日本神話の「天岩戸開き」は、単なる古代の物語ではありません。困難に直面したときに、いかに自分を変革し再生させるかを示す「自己変革のプロセス」として読み解くことができます。
● 禊(みそぎ):負の感情や停滞を祓い清め、心身をリセットする
● 直霊(かんなおき):自分自身を真っ直ぐに整え、心身の秩序を取り戻す
内なる岩戸を開き、本来の光を取り戻すこと。この個人的な実践こそが、新しい物語を生み出す原動力になる、というメッセージが印象的でした。
細胞レベルで起こる「岩戸開き」―ソマチッドの可能性
この神話的なプロセスは、驚くことに細胞レベルの生命反応とも一致するとのお話がありました。血液中に存在する微小生命体「ソマチッド」は、宿主の意識や感情に敏感に反応するとされています。「ワクワクする心」で日々を過ごすことは、単なる精神論ではなく、細胞そのものを活性化させる「細胞単位の岩戸開き」だという視点は、非常に興味深いものでした。
「国体」という言葉に宿る日本の独自性
TOLAND VLOGのサムさんからは、他国が自国を「国家(State)」と呼ぶのに対し、日本は古来より「国体」と表現してきたというお話がありました。この言葉の違いひとつにも、日本が連綿と受け継いできた独自の精神的伝統が息づいていると感じました。
第二部:多様性が調和するコミュニティ―〜料理と農業が教えてくれること
登壇者:八ヶ岳キブツ運営人・滝沢泰平さん、お食事ゆにわ店長・ちこさん(お食事ゆにわ)、ゆにわ制作ディレクター・川嶋政輝さん
「重ね煮」に学ぶ、人間関係の知恵
料理人のちこさんは、料理を通じてこの時代に大切な生き方を語ってくださいました。その象徴的な例が「重ね煮」という調理法です。
素材それぞれのエネルギー(上向き・下向き)を重ね、混ぜずに熱を伝えることで、素材同士が自然に一体化し、深い旨味が生まれます。これは人間関係にも通じます。世代や個性の違いを活かし合い、お互いのエネルギーを循環させる場こそが、安心できる「居場所(サードプレイス)」になるのです。
新しい時代のコミュニティとは、単なる組織ではなく、異なる個性が調和する「生命体」のようなもの。多様性を排除せず、それぞれの違いを生かして響き合うことが、これからの共同体のあり方だというメッセージが伝わってきました。

自然と向き合う農業のリアルと希望―八ヶ岳キブツの挑戦
滝沢泰平さんからは、八ヶ岳で実践する循環型コミュニティ「八ヶ岳キブツ」の取り組みが紹介されました。そこでは、無農薬・無肥料の自然栽培による食の自給が行われており、「自分たちが食べるものを自分たちで作る」ことを重視しています。
自然栽培に取り組む中で直面した試練についても率直に語ってくださいました。
● 移行期の壁:肥料を使わない栽培では3年目に収量が落ち込む時期がある。しかし、土中の微生物の働きを信じて継続することで、7~10年後には土壌が回復し、豊かな実りをもたらす。
● 技術と伝統の融合:伝統的な祈りや所作を大切にしながら、温泉由来の資材や水処理技術など、科学的アプローチを組み合わせることが、これからの農業の鍵となる。
「自然は待ってくれない」という言葉が印象的でした。目先の結果にとらわれず、長期的な視野で土と向き合い続ける姿勢に、現代社会への深いメッセージを感じました。
第三部:今日からできること―笑いとともに語られた大切なこと
第三部は、登壇者全員によるコラボトーク。ユーモアあふれる掛け合いに会場は何度も笑いに包まれながら、その中にもしっかりとした気づきが散りばめられていました。
全員に共通していたメッセージをまとめると、以下の3つに集約されます。
● 現地に足を運ぶ:ネットの情報だけでなく、実際にその場所へ行き、人や場の「気配」を自分の五感で確かめる。
● 「ありがたい」を見つける:日常の些細なことに感謝し、自分自身の「呼吸のペース」を取り戻す。
● 祈りで一日を締める:嫌な出来事も「祈り」に変え、「一本締め」の精神で良い気を整えて一日を終える。それが明日への新しいスタートとなる。
「時代は今、循環と再生の時代へと突入している。一人ひとりが自分の中にある『一つの国』を目覚めさせ、目の前の人や自然を大切にすること。その熱量が重なり合うことで、新しい日本の姿が見えてくる」という言葉が、会場全体に温かく響きました。
おわりに:参加して感じたこと
今回のくにたまフェスは、時代の大きな転換点にあって、日本人としての生き方を再認識し、自らの魂を磨くことを促すイベントだったと感じています。
会場は、このセミナーの主催のコミュニティー”ゆにわ塾”のメンバーの方々が前日から丁寧に清掃してくださったおかげで、とても清々しい空気に満ちていました。その空気感も、イベントの質をひと際高めていたように思います。
「天岩戸開き」の神話は、遠い昔話ではなく、今なお私たちの魂の奥深くに根付いている物語だと実感しました。このような豊かな精神的土台を持つ国に生まれたことへの誇りと感謝が、自然と湧いてきました。
時代の変革期だからこそ、一人ひとりが「何を生み出すか」を意識して行動することが求められていると思います。表面上は穏やかでも、内側に静かなエネルギーを宿すこと。その個人個人の内なる力が集まることで、「国体」としての日本が次の世代へと受け継がれていくのではないでしょうか。
私自身も、自分のエネルギーを高く保ちながら、日々の「岩戸開き」を続けていきたいと思います。


