西鋭夫先生講演会に参加して

はじめに

~沈黙する国民、語られぬ真実に気づく時~

2025年5月18日、西鋭夫先生の講演会に参加しました。
西先生は1977年からスタンフォード大学フーヴァー研究所に所属され、2023年まで教授として活躍された、歴史研究の第一人者です。

今回は”令和占領80年:米国は日本を見捨てるのか「真の日本独立」への道という表題で、先生から生の声を聞きたいという強い思いから参加をしました。

本記事では、以下の3つに分けて講演会の内容をお伝えします。

  1. 講義の主な内容
  2. Q&Aセッションでの印象深いやり取り
  3. 私自身が受け取った気づきと感想

講義の主な内容:「沈黙する国民、語られぬ真実──日本を覆う不条理の構図」

多くの話題の中から、主だったものを以下に取り上げました。

なぜ日本産米は高いのか?備蓄と流通の闇

講演の冒頭、西先生は「石破総理の発言」に対して強い怒りを込めて問題提起されました。その発言は、
「日本人だけが日本の美味しい米を食べるべきではない、海外にも提供すべきだ」との主旨の発言です。
米の価格はこの1年で2倍に跳ね上がっていますが、過去の余剰米や大量の備蓄米が市場に出回らずに積まれているという矛盾。
加えて、流通における中間業者の“中抜き構造”が価格高騰を招いている現状。

さらに、政府は、長年続いた「減反政策」が農家の自立を奪い、”まるで生活保護受給者のような扱いにしてしまった”、と厳しく批判されました。
”給食でパンを出すのではなく、米を食べさせよ。米は日本文化の根幹なのだ”と、言われていました。
私は、”食は国防”であり、先生の言われていることは疑う余地がないことだと思いました。

語られぬ「財源」と「裏金」──政治の欺瞞

西先生は、政治家や官僚たちが「国家の財源」について真摯に語ろうとしない風潮、そして「日本人は民度が高いから金の話をしない」という話の裏にある欺瞞を突きました。

また、議員の数が多すぎるにもかかわらず、それを見直す動きは長年進まず、裏金問題にも説明責任は果たされないままです。
経済成長していた時代(消費税導入前)を引き合いに話をする中で、現在の「増税ありき」の政治姿勢にも強い警鐘を鳴らされました。

私は、政治家が財務官僚の策略により間違った貨幣観を刷り込まれ、国民を苦しめている現状を本当に残念に思いました。

ロシア制裁と外交の従属──“誰のための政策か?”

ウクライナ戦争についても「ロシア帝国の一部であった歴史」を語った後、「ドンバス地方のロシア系住民に対するウクライナ政府の攻撃」が、ロシアがウクライナへ侵攻した理由である、との分析されていました。

ウクライナと日本は何の関係もないのに、日本がロシアに対して経済封鎖を行ったこと、ロシアは日本の資本を欲しており、シベリア開発への日本の参加を望んでいる状況の中で、当時の岸田首相の対応は、日露関係を破壊する不適切極まりないものだった、と言われていました。

私はこの話を聞いたときに、メディアの徹底したウクライナ善・ロシア悪の善悪二元論を国民に刷り込む姿勢を思い出し、腹が立って仕方ありませんでした。

真の危機は、”沈黙する国民”である

講演の中で、安倍元総理の暗殺事件についても言及されました。事件から3年経過しようとしているにもかかわらず、初公判さえ開かれない。トランプ氏が折に触れ、SHINZO、SHINZO・・と言うのは、事件の真相を知っているのではないか、とおっしゃていました。
さらに、 国内外の政治家の不正行為を⾒逃さないため、国⺠⼀⼈ひとりが声を上げる必要性を強調されていました。
”皆さんがそれぞれ力を持っておられるっていうのを自覚しなきゃいけない。ものを言うことは何も怖くないです。ものを言わないのが一番怖い。現状を変えるために国民が主体的に行動を起こすことこそ最も重要なこと”と強調されていました。

私は、この先生のメッセージこそが、講演全体を貫く核心だったように思えました。

Q&Aセッションより:心に残った質問と回答

教育に対する問いと、西先生の答え

質問者:「今の学校教育は点数を上げることばかり教えています。これからの子どもたちには、どんなことを伝えていけばよいでしょうか?」

西先生の答え
「『勉強しろ』なんて言わなくていい。子どもたちはもうその言葉は聞き飽きている。点数を取って有名校に行っても、それが幸せにつながるとは限らない。子どもには“心意気”があるかが大切。好きなことをやらせてやってほしい。親のエゴで子どもを不幸にしないでください。」

そして、会場には、ある親御さんが小学生のお子さんを連れて講義に参加されていました。先生はその小学生に向けてやさしく語りかけました。

「ぼくちゃん、好きなことやるんだよ」

この一言を聞いた時、私は、”教育の本質とはこれだ”・・と確信しました。

地方議員として出馬を決意した参加者への答え

多くの方が質問をされている中で、「日本の現状に我慢ができない」と、地方議会に出馬を決意した方いました。その方が、”地方議員として無事当選することができたら、どういう心意気でいたら良いかを教えてください”と質問をされました。その問いに対しての西先生の答えはこうでした。

「議員にとって一番大切なのは“フェア”であること。誰かを持ち上げて、誰かを切り捨てるような姿勢ではいけない。選挙に出たときの“勢い”と“新鮮さ”を忘れずに、自分の手にある“綱”を正しく使ってほしい・・」

心からの応援の言葉に、会場にいる人たちは大きな拍手を送っていました。

私が講演会を聞いて感じたこと

西先生の語り口は独特で、時に考え込むような間もあり、聴く側の私たちも頭をフル回転させながら向き合う必要がありました。

世の中の多くの人が、溢れる情報に振り回されながら、何が真実か分からない状態に陥っています。真実を知らないために大きな損害を受けてしまっているのです。その典型的な事例は、メディアによって意図的に拡大されたパンデミックの恐怖、そして例のお注射被害の拡大でした。

世界の支配者たちは、日本人の国民の民度が高いのが気に入らないために、何としてでも潰そうとしています。また、日本がとても金儲けのできる市場であることをわかっているのです。

日本人の優しさ、規律の正しさ、従順さにつけ込まれていることに気づいて行動しなければならないのです。私自身、「沈黙」は美徳ではなく無力であり、危険すぎるということを感じています。

ある日の夢の話──直感の導き

講演会から何日か過ぎたある日、自宅でソファに座りながらぼんやりとその日の様子を思い返していると、うとうとしている中で、ある光景に吸い込まれていきました。

ある日、私は会社員としてある会議室で経営陣の話を聞いていました。。広い会議室で「カタカナ用語」を並べたて「改革の必要性」を盛んに話す経営陣の言葉に、何か違和感を覚えたていたのです。その席に座っていた私に、神父さんのような白い衣装を身に纏った男性が近づいてきて言いました。

「よく気づいたね。今の世界は、金と欲望にまみれているんだよ……でもね、君にはまだ足りないものがある・・・」

「それは何?」とその優しそうな男性に問いかけた瞬間、私は目を覚ましました。

そして、真実を知りたいという直感に突き動かされ、また自分が不足している知識を補うために、本や動画を検索・・・、また新たな情報を探し始めていたのです。

真実を求めて、旅は続く

情報があふれるこの時代。大切なのは”真実を見極める力”と”行動する勇気”でしょう。
子どもたち、孫たちの未来のために、今、私たちが何を知り、どう生きるか、一人ひとりの自覚が問われていると感じます。

私自身の“真実を求める旅”は、まだ始まったばかりです──。

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